台風や集中豪雨の到来は、予測できるからと安易に考えてはいけません。
大雨や強風は、私たちに何度も大きな災害をもたらしています。
油断せず、日ごろから十分な対策を立てておきましょう。
風水害の対策は情報収集から
台風や集中豪雨は、襲来時期や規模をある程度予測することができます.日ごろから天気予報を気にかけ、注意が必要なときにはテレビ、ラジオやインターネットなどで最新の情報を収集するようにしましょう。
※「注意報」は災害が起こるおそれがあるときに、「警報」は重大な災害が起こるおそれがあるときに発表されます。
台風
雨や風が強くなってから対策を始めるのは危険がともなうので、台風の接近が予測されたときには早め早めに準備をしましょう。
台風の大きさは、「風速15m/S(メートル/毎秒)以上の半径」、強さは、「最大風速」で表されています。
階級 | 最大風速 |
---|---|
強い | 33m/s以上〜44m/s未満 |
非常に強い | 44m/s以上〜54m/s未満 |
猛烈な | 54m/s以上 |
階級 | 風速15m/s以上の半径 |
---|---|
大型(大きい) | 500km以上〜800km未満 |
超大型(非常に大きい) | 800km以上 |
平均風速 | 予報用語 | 影響 |
---|---|---|
10〜15m | やや強い風 | 風に向かって歩きにくい。取り付けの不完全な看板やトタン板が飛ぶ。 |
15〜20m | 強い風 | 歩くことができない。転倒する人が出る。高速道路での運転は困難 |
20〜25m | 非常に強い風(暴風) | しっかり身体を確保しないと転倒する。車の運転は危険。 |
25〜30m | 立っていられない。屋外の行動は危険。樹木が倒れ、ブロック塀が壊れる | |
30m〜 | 猛烈な風 | 屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊がはじまる。 |
避難勧告より強制力があり、被害の危険が目前に切迫してたいるの場合などに発せられ、居住者などを避難のために立ち退かせる行為です。
集中豪雨
集中豪雨は、短期間のうちに狭い地域に集中して降る雨のことで、梅雨の終わりころによく起こります.狭い地域に限られ突発的に降るため、発生の予測は難しく、急激に状況が変わるため、少しでも異常や危険を感じたら、すぐに避難するようにしましょう。
注意報・警報は地域によって違う
注意報・警報が発表され る基準は、各地域によって 異なります。 自分の住む地域の地理的特徴や、よく出される予報、被害情報などを覚えておきましょう。
1時間雨量 | 3時間雨量 | 24時間雨量 | |
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大雨注意報 | 40mm | 70mm | 120mm |
大雨警報 | 60mmかつ 降り始めからの 雨量 |
110m | 200m |
※1時間・3時間または24時間雨量のうち、いずれかの雨量が基準値を超えた場合を対象とする
1時間の雨量 | 予報用語 | 人の受けるイメージ | 想定される被害 |
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10mm〜20mm | やや強い雨 | ザーザーと降る | 地面からの跳ね返りで足元が濡れる。長く続くときは注意が必要 |
10mm〜20mm | 強い雨 | どしゃ降り | 傘をさしても濡れる。側溝や下水、小さな川があふれ、小規模のがけ崩れがはじまる。 |
10mm〜20mm | 激しい雨 | バケツをひっくり返したように降る | 道路が川のようになる。山崩れ、がけ崩れが起きやすくなり、危険地帯では避難の準備が必要。 |
10mm〜20mm | 非常に激しい雨 | 滝のように降る(ゴーゴーと降り続く) | 水しぶきで視界が悪くなる。都市部では地下室に雨水が流れこむ。土石流が起こりやすい。 |
10mm〜20mm | 猛烈な雨 | 息苦しくなるような圧迫感がある 恐怖を感じる |
雨による大規模な災害が発生する恐れが強い。厳重な注意が必要 |
大雨! そのときどうする
豪雨で視界が悪く、操作ができなくなる危険もあります。水が少ない場所を選びながら、ゆっくりと高台へ避難しましょう。
川などには近づかず、すぐに避難しましょう。そこで雨が降っていなくても、サイレンなどの警報が聞こえたらすぐに避難してください。