できるだけ早く、水でやけどをした部分を冷やしましょう。
やけどの深さ
皮膚の断面は、一番上から表皮、真皮、皮下組織に分かれています。やけどの程度がどこまで深いかで、やけどの症状は3段階に分類されます。
1度 (表皮のやけど) |
2度 (真皮のやけど) |
3度 (皮下組織のやけど) |
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症状 | ●皮膚が赤くなる ●ひりひりとした痛み |
●水ぶくれができる ●痛みが強く、焼けるような感じがする |
●皮膚が白っぽくなる ●神経まで損傷し、痛みを感じなくなる |
経過 | ●小さなやけどは冷やして清潔にしておけば数日で治る | ●細菌感染がおこりやすい ●広範囲のやけどは、ショックや腎不全などがおこりやすい ●2度の軽いものを除いて、傷あと(ケロイド)が残る |
※2度以上のやけどは医師の治療が必要です。
やけどの原因
やけどの原因で多いのは、台所回りのもので、熱湯、みそ汁、コーヒーなどの液体や炊飯器の蒸気などです。他にストーブ、アイロンなどの高温の物に直接触ってやけどすることもあります。乳幼児のいる家庭では、日ごろから電化製品の置き場所を工夫しましょう。
やけどの対処法
できるだけ早く、痛みと熱さを感じなくなるまで、水で十分に冷やしてください。
顔面のやけどで、鼻毛やまつげがこげていたら、急いで病院で受診しましょう。
気道熱傷(きどうねっしょう)といって、呼吸状態が悪くなることがあります。
やけどした部分に付着している衣類を無理にはがすと、皮膚組織をいためるため、着たままの状態で水をかけ、冷やしてください。
冷やしたあとは、清潔なガーゼまたは布などで、軽くおおってください。
※傷に付かないガーゼがあります.薬局にこ相談下さい。