●発熱は微生物に対する防御反応のひとつで、ウイルスの活動を鈍らせたり、微
生物を外へ追い出す線毛運動の働きを活発にします。
●ただし、高い熱が長く続くときは、「解熱鎮痛剤」を使って熱を下げ、るようにします。またこの薬は頭痛をやわらげるのにも役立ちます。
●インフルエンザにかかったときは、筋肉痛や関節痛などの症状もよくみられますが、その原因はまだ十分にわかっていません。
●こうした炎症を抑え、痛みをやわらげるために「非ステロイド系抗炎症剤」が使われます。
●解熱鎮痛剤でも、いくらか痛みをやわらげることができます。
●鼻水は炎症反応のひとつで、その中には微生物の感染を抑える成分が含まれています。
●鼻水がたくさん出過ぎると、くしゃみや鼻づまりの原因となるため、これを抑えるために「抗ヒスタミン剤」が使われます。
●この薬を服用すると、眠気を起こす場合があるため、機械作業、車の運転などをしている方は注意する必要があります。
●気管は微生物の刺激を敏感に感じとり、療と一緒に外へ吐き出そうとします。
この強く息を吐き出す動作が、咳となってあらわれます。
●あまり咳がひどいと体力を消耗し、睡眠の妨げになるため、こうした場合には咳を抑える作用を持った「鎮咳剤」が使われます。
●痰には、微生物をひとまとめにして外へ出しやすくする働きがあります。
●痰がのどにからんで吐き出しにくいとき、痰を外へ出すための線毛運動を活発にし、療を切る作用を持った「去痰剤」が使われます。
●軽いかぜ症状の場合は、「総合感冒薬」が使われます。
●この薬には鼻水を止めたり、熱を下げる成分など、これまで紹介した薬が含ま
れ、幅広い症状を勘案して作られています。
●この薬を服用すると、眠気を起こす場合があるため、機械作業、車の運転などをしている方は注意する必要があります。
●この薬には、抗生剤・抗菌剤などの細菌を殺す成分は含まれていません。
●とくに、高い発熱や黄色い療が出たときなどは、細菌が感染している恐れがあります。
●感染した細菌を殺す薬が「抗生剤」や「抗菌剤」です。
●基礎疾患が重篤な場合は医師が判断して細菌の感染を防ぐために投与することがあります。種類としては、ペニシリン系、セフェム系、マク口ライド系、ニュ
ーキノ口ン系などがあります。
●抗生剤や抗菌剤は医師の判断により使われます。一般に市販されているかぜ
薬には、細菌を殺す成分は含まれていません。
●かぜをひくと下痢をする場合もあります。下痢は腸で増殖する口タウイルスなどの感染が原因といわれ、とくに症状がひどい場合には、これを抑える「止寫薬」が使われます。
●非ステロイド系抗炎症剤や解熱鎮痛剤などの薬を服用すると、胃が傷害される場合があります。そのような場合は必要に応じて胃の粘膜を保護する「胃薬」などが使われます。
●インフルエンザにかかったときなど、医師の判断により「酸素」投与が必要な場合があります。